最近は、若い人でも資産運用に興味を持つ人が増えてきています。中でも、大きなリターンが期待できる、株式投資をしてみたい人も多いようですね。
しかし、ネット上には「株をやめてよかった」という意見を持つ人も一定数いらっしゃいます。なぜ、株をやめてよかったと思う人がいるのでしょうか?
そこで本記事では、株をやめてよかったと思う理由に迫り、さらに初心者におすすめの運用方法も紹介していきます!
株をやめてよかった理由は? ネット上の声を拾ってみました
ネット上を見ると、株をやめてよかった! という人がいるのも事実。
その理由は、株式投資がリスクが高いということだけではなく、精神的なストレスを感じるなど、経験者だからいえるリアルな現状が伺えます。
ここでは、株式投資経験者の人が、「株をやめてよかった」と感じた理由を見ていきます。
精神的なストレスから解放された
株やめてよかった。
精神の削ぎ具合と対価が見合ってない。引用:Twitter
個別株やめて本当によかった
他にやりたいことが多すぎる、脳のリソースがでかい人はやったらいいと思うけど、私は脳みそがクルミ大だから思考停止の分散積立で20年間気絶することにしたわ引用:Twitter
投資はリターンが得られる一方で、大切なお金を失うリスクがあります。特に株式投資は、様々な運用方法の中でも変動が大きく、株価が下落すると精神的なストレスが増してしまいます。
そのため、株をやめたことによって、精神的なストレスから解放された、という意見が多く見られました。
また、株式投資に時間をかけすぎて、やりたいことができないストレスを感じた人もいるようです。
株式投資は、お金を投じる前に企業の情報や、株価の動きを示したチャートを使い、丁寧な分析が必要です。プロであれば分析に時間はかかりませんが、私たち素人にはどうしても時間がかかってしまいます。
毎日忙しく働いている人にとっては、貴重な休みの時間を株式投資に充てると、他にやりたいことがあってもできません。株をやめたことによって、時間的なストレスから解放されたと感じるようですね。
株価を気にしなくてよくなった
日本株投資は株価が気になって何も手につかなくなるから、やめてよかった
引用:Twitter
株式投資を始めると、自分の保有する株の動きはもちろん、市場全体の株価が気になります。たとえば、「日経平均株価」を聞いたことがある人も多いですよね?
日経平均株価とは、日本経済新聞社が、東京証券取引所プライムに上場する約2000銘柄のうちから、市場流動性の高い225銘柄を選定し、その株価をもとに算出する指数のことです。
引用:岡三オンライン証券
言い換えれば、日経平均株価を見ることで、日本経済全体の動きがわかるわけです。日経平均株価が上がればいいですが、下がった時は自分の保有する株に与える影響が気になります。
しかし、株をやめたことによって、株価を気にせずに過ごせるようになります。
投資信託の方がストレスがかからない
3年くらい前に個別株投資辞めたけど、ほんとやめてよかった!こんな市況じゃ仕事なんて手につかないし、ストレス半端なかったと思います
インデックス投資最高!やっぱりストレスかからない投資が一番ですね。
引用:Twitter
個別株だいぶ前にやめて、インデックス積み立てに変更しました。
一番良かったと思うのはパフォーマンスよりも、株価の動きが気にならなくなった事です。
個別株全力で1日で4桁喰らう事もありしたから、相場から目が離せませんでした。
夜もダウが気になって寝不足になるし。
やめてよかった。引用:Twitter
実は、株式投資をやめた人は、完全に投資をやめたわけでなく、投資信託に乗り換えた人が多いです。
投資信託とは、投資家から集めたお金を一つの大きな資金としてまとめ、運用のプロが株式や債券などに投資・運用する商品のことです。つまり、私たちは最初に投資信託を選ぶだけで、運用は全てプロが行ってくれます。
また、投資信託には、比較的低リスクで運用できる「インデックス」と、積極的にリターンを狙う「アクティブ」が存在します。初心者の多くは、低リスクで運用できる「インデックス」を選ぶことが多いです。
株式投資をしていると、株価が気になって仕方ありませんが、投資信託ならプロが運用してくれるため、安心して過ごせるようになったという意見が多く見られました。
初心者は株をやめて投資信託にしたほうがいい?
株をやめてよかったと言う人の中に、インデックス型の投資信託に切り替えたという人が見られました。
確かに、初めて資産運用をするのであれば、投資信託の方がおすすめ。しかし、投資初心者の人でも株式投資をしている人はいます。
大事なことは、両者の特徴を理解した上で、自分はどちらが合っているのかを判断することです。以下で、株式投資と投資信託の違いを詳しく解説していきます。
株式投資はリターンが大きい反面、損失する可能性が高い
株式投資は、投資家である私たちが、企業に直接投資をします。企業の業績が上がれば、株式の価値(株価)も上がり、投資家に利益を還元してくれます。
また、企業によりますが、株を保有しているだけで配当金がもらえたり、株主優待をもらえたりする場合も。
ただし、企業に直接投資をする分、業績変動や経済の動きなどをダイレクトに受け、リスクも高くなります。そのため、どの企業の株を買うかを慎重に選ばないと、大きな損失につながる可能性が高いです。
つまり、初心者が株式投資で利益を出すためには、リスクを抑えながらリターンが期待できる「優良株」を見つける必要があるといえます。
なお、優良株の見つけ方については、「投資の達人になる投資講座」という無料マネーセミナーで勉強できます。
セミナーで「株式投資で年利50%を目指すための3つの条件」を教えてくれるため、これから株式投資をしたい人なら、一度は聞いて損はないはずです。
投資の達人になる投資講座については、以下の記事で詳しく書いていますので、興味のある人はチェックしてみてくださいね。
投資信託はリターンは少ないが、ほったらかしでもOK
投資信託の仕組みをざっくりいうと、ファンドと呼ばれる運用のプロにお金を託して、後はほったらかしでOKというイメージです。
ただし、株式投資に比べてファンドを挟む分、期待できるリターンは少なくなってしまいます。それでも、リスクを抑えながら運用できるため、初心者向けの投資ともいえます。
確かに投資信託は、短期で見るとリターンは少ないのですが、実は長期で運用することにより、大きなリターンを得ることも可能です。ここで、例を用いてシミュレーションをしてみます。
20年後の 資産総額 |
利益 | |
---|---|---|
投資信託 (毎月1万円) |
3,283,020円 | +883,020円 |
銀行預金 (毎月1万円) |
2,400,239円 | +239円 |
※1:投資信託は年間利回り3%で算出
※2:銀行預金の金利は0.001%で算出
上記は、投資信託と銀行預金を毎月1万円ずつ積み立てた場合、20年後の総額と利益を表したものです。ご覧のとおり、どちらも毎月1万円積み立てしているにも関わらず、20年後の資産総額は大きな差があることが確認できますね。
投資信託は、株式投資のように株価をチェックしたり、経済状況を気にしたりしなくてもOKです。利益を得るまで時間はかかってしまいますが、精神的なストレスから解放されるため、株をやめてよかったと思える人が多いのでしょう。
株式投資でもほったらかし運用が可能!
株式投資というと、パソコンのモニターに張り付いて、常に株価をチェックしているイメージがありますよね?
しかし、株式投資も長期目線で取り組めば、先ほど紹介した投資信託のようにほったらかしでも大丈夫なんです。以下で、ほったらかしでも大丈夫な株式投資の運用方法を紹介していきます。
配当金狙いの運用をする
企業によりますが、株式を保有すると配当金が受け取れます。たとえば、1株あたりの配当金が50円の株を100株持っていると、5,000円の配当金がもらえます。
ただし、配当金は企業によって金額が異なります。ここで、主な企業の配当金の状況を見てみましょう。
1株あたりの配当金 (年間) |
回数 | |
---|---|---|
大和証券グループ本社 | 33円 | 年2回 |
JT | 188円 (予想) |
年2回 |
mixi(ミクシィ) | 110円 | 年2回 |
※1株あたりの配当金、回数は2022年のデータ
たとえば、大和証券グループ本社の場合、2022年10月現在で約6万円(100株)で購入できます。つまり、6万円で株を買って保有していれば、配当金として3,300円(33円×100株)が受け取れるわけです。
もちろん、配当金はその年によって変動することがありますが、毎年のように不労所得が受け取れます。
株式投資は、日々の株価変動で利益を狙うやり方もありますが、長期でほったらかしで配当金を狙うのも戦略の一つといえますね。
株主優待を上手く活用する
株式投資で配当金をもらう以外にも、自社商品やサービスがもらえる株主優待という制度があります。株主優待も配当金と同じで、その企業の株式を保有しているだけで受け取れる仕組みです。
ここで、主な企業の株主優待を見てみましょう。
優待内容 | 優待発生株数 | |
---|---|---|
楽天グループ | 楽天キャッシュ 楽天トラベル 国内宿泊クーポン (1,500円) |
100株 |
ANAホールディングス | 国内線搭乗優待 ANAグループ各社 提携ホテル優待 |
100株 |
ポーラ・オルビスホールディングス | カタログから化粧品などを選択 | 100株 |
※2022年の優待情報
このように、株を保有しているだけでも、その企業の商品やサービスが毎年のように受けられます。もちろん、企業の業績によっては、株主優待が廃止されてしまうこともありますが、基本的に株を持ち続けている限り受け取れるお得な制度です。
特に、日常的に使用するシャンプーや化粧品、旅行にたくさん行く人であれば旅行券など、自分のライフスタイルに合わせて株主優待を狙うのもおすすめ。
最低購入価格は、企業によりますが、1万円前後からでも株主優待が受け取れる株もありますので、チェックしてみるのもいいですね。
株式投資をやるなら「決算書」を読めるようになろう
株式投資をするのであれば、決算書が読めるのが理想です。しかし決算書というと、少しハードルが高そうですよね?
確かに、決算書は簿記などの知識がないと、理解するのに苦労します。それでも、今すぐに理解する必要はなく、実際に株を保有してから学んでいけば問題ありません。
決算書は大きく3つに分けられ、貸借対照表と損益計算書、キャッシュフロー計算書があります。まずは、これらに何が記載されているか理解するだけでも十分です。
決算書が読めるようになると、株を今買うべきか、または売るべきかなどの判断ができるようになります。なんとなく株を買うよりも、利益を出せるチャンスが多くなるわけです。
少しずつでもいいので、決算書が読めるように勉強していけば、その知識は一生ものになりますよ。
とはいっても、決算書を理解し、株式投資に活かすためには時間がかかります。その際、ファイナンシャルアカデミーの株式投資スクールを活用してみるのもおすすめです。
ファイナンシャルアカデミーは、日本最大級のマネースクールで、株式投資の他に不動産投資や投資信託なども学べます。特に、株式投資スクールでは、決算書の読み方やチャートの見方を学べますので、興味のある方は無料セミナーを受講してみるといいでしょう。
当サイトでも、ファイナンシャルアカデミーについて詳しく書いていますので、気になる人は以下の記事を見てくださいね。
まとめ:株をやめてよかった理由はストレスからの解放が多い
今回は、株をやめてよかった理由を紹介してきました。本記事のまとめは以下のとおりです。
- 株をやめてよかった理由で一番多いのが“ストレスからの解放”
- 株をやめた人は投資信託に切替えている
- 株式投資でもほったらかし運用は可能
投資で最も大事なことは、あなたに合った運用方法を取り入れることです。株をやめてよかった、という人がいるのは事実ですが、自分にはピッタリだったという場合もあるわけです。
まずは、株式投資がどのようなものかを理解することが大切ですね。